9 July 2011 第12回神戸COPD研究会 於 クラウンプラザ in Kobe City

第12回神戸COPD研究会 於 クラウンプラザ in Kobe City

東北労災病院 呼吸器科 部長
三浦 元彦 先生

治療中の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者は85万人だが、潜在的には680万人、実際は250万人くらいいる。

スパイロメーターの普及度が低い。疾患の認知度が低い。

COPDは末梢気道の狭窄と肺胞の破壊によって気流制限を生じる疾患である。
φ<2mm未満の気道に。

末梢気道には好中球のinvasionがみられる。
気管支喘息は発作性の呼吸困難、COPDは労作性の呼吸困難。COPDでは肺の過膨張・吸気容量(IC)の低下。IC/TLC<25%では予後が悪い。

COPDの併発症:虚血性心疾患、心不全、骨そしょう症、糖尿病、メタボリック症候群、貧血、うつ病。

COPDを合併すると肺癌の合併が5倍になる。
急性心筋梗塞は3.5倍
脳卒中は2.8倍
骨そしょう症:骨密度の低下、Il-6と相関。

COPDをなぜ治療するか
1. 症状の軽快
2. QOLの改善
3. 悪化の予防
4. 疾患の進行抑制
5. 合併症の抑制

COPD患者の活動性が低下すると予後が悪い。
やせている人はmortality高い。
COPDから20年後の肺癌発症率:
重症COPDでは14%/yr, 軽症COPDでは12%/yr, 正常者では3-4%/yr
FEV1.0と心血管疾患とは相関する。



ピークFEV1.0は加齢とともに低下するが、チオトロピウム吸入群では42ml/yr, チオトロピウム非吸入群では53ml/yr低下する。
チオトロピウムの早期導入はCOPDの進行を抑制できる。
若いCOPDは急性心筋梗塞・脳卒中の危険が高い。COPDにβ遮断薬を投与すると生存率が改善する。
COPDにβ遮断薬の併用は可能である。
COPD患者の発作性心房細動・発作性上室性頻拍にはDiltiazemよりβ-blockerの方が有効な手ごたえあり。
STATINはCOPDの全身性異常にHR0.6くらいの生存率延長効果あり。
COPD治療の意義:40歳台:1.疾患の進行を予防。併存症を予防。2.併存症を予防し、ADLを改善する。80歳台:1.ADLを改善する。2.疾患の進行を予防。併存症を予防

COPDをどう診断するか?
Prof. Takizawa: どうしてスパイロは普及しないのか?
喫煙歴+→70-79歳の39%にCOPDあり。
喫煙歴なし→17%

健診部のデータ:
FEV1.0<70%でCOPDを診断すると:
40代:5%, 50代:10%, 60代:20%, 70代:30-35%

COPDの診断と治療
簡易問診票
簡易スパイロ:肺チェッカー
チオトロピウム+ICS+アドエア:強力、セレベントよりLABAが良い。
ステロイド吸入は肺炎のリスクを高めない。
ICS+LABAは肺炎のリスクを高めない。
重症肺炎は気腫化が強いので注意が必要。
労作時のSABA吸入と運動能が相関する。SABAで活動能が高まる。
包括的呼吸リハビリテーション:仙台COPDの会
東北大震災:びまん性肺炎が多かった。敗血症、呼吸不全を合併。
HOTのPt電源を失う。O2の供給施設が被災し、病院が引き受けた(病院の酸素で生き延びた)。

ピーターバーンズProf.(三浦Drの留学中の恩師)(英国):STATINは30-40%死亡率を低下させる。

2011/07/12(Tue) 23:18:30 | 医院からのお知らせ

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院長
神戸市垂水区の佐々木内科医院では「あなたの腎臓を守りたい。地域のホームドクターへ」をモットーに腎臓専門医として地域のみな様の健康を守りたいと考えています。

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