漢方の診療について

脈診について

(17)虚(きょ)脈が充実していなくて、按圧すると、内容が空虚な感じのする脈状。虚の徴候とする。「虚」は「弱」に似るが、「弱」は脈管の緊張度を主とし、「虚」は脈管の内容を主としている。
(18)滑(かつ)珠玉が指下を流れていくような感じの脈状。裏熱の徴候とする。
(19)濇(しょく)または渋(しゅう)血流が円滑でなく、粘着凝滞するような感じがある脈状。これを虚の徴候とする。またときに、精気が亡脱している徴候とする。すなわち「傷寒、若しくは吐し、若しくは下して後解せず、脈弦なる者は生き、濇なるものは死す・・・・」(傷寒論)と。


追記 当院では患者様の病状に応じて、漢方治療を導入しております。

漢方医学について

脈診について

(13)弱(じゃく)軟弱で力のないような感じのする脈。虚の徴候とする。

(14)促(そく)脈の来方が急で、その拍動が迫るような感じの脈状。表邪がまだ解しきっていないときの脈候とする。すなわち「傷寒論」に「太陽病、之を下して後、脈促、胸満する者は、桂枝去芍薬湯之を主る」と。また「太陽病、桂枝の証・・・脈促なる者は、表未だ解せざる也。喘して汗出ずる者は、葛根黄連黄今湯之を主る」と。

(15)弦(げん)緊張した弓ずるに触れたような感じの脈状。原則的には少陽の脈候とする。「弦」は「緊」に似ているが、「緊」は攣急の程度が「弦」より強く、「弦」は硬度が「緊」より強いとされている。

(16)実(じつ)脈が充実して力があり、按圧すると、指下に強い抵抗を感じる脈状。邪の実する徴候。

漢方の診療

脈候

(7) 遅(ち)緩慢で徐々にくる拍動。原則的に虚候。しかし陽実の場合に、この脈を現すことがある。このときは「実」にして「遅」である。

(8) 洪(こう)幅が広く、あふれるような感じの脈。熱性が甚だしい徴候とする。しかし「洪大」で力がないものが、ときにある。これは虚候であり、多くの場合、悪い徴候である。

(9) 大「だい」容積、形体がともに大きな脈。多くは「洪」に伴う。

(10) 小(しょう)容積、形体ともに小さな脈。「細」「小」と相称する場合が多い。

(11)細(さい)糸線に触れるような脈。小脈よりは更に小で、微脈よりはやや力がある脈状。陰証で裏寒の徴候とする。

(12)微(び)細であって力がなく、ようやく触れるような脈状。虚証の徴候とする。「傷寒論」では微脈を少陰の時期の脈としている。しかし、ときに微にして沈、微浮を実効とする場合がある。この場合は脈の力があるにもかかわらず、深く伏して触れにくい脈であって、内に病邪が結実する徴候である。


追記 脈の性状の記載は西洋医学よりも精細にして、興味深いと思われます。漢方医学3000年の歴史を感じます。

当院では漢方治療を導入しております。

漢方医学の診察について

脈診

(6) 疾(しつ)急疾で、指頭を弾くような脈。熱勢が盛んな徴候。「疾」は「数」に似ているが、「数」は拍数で、疾はその形状で現しているのである。

(7) 遅(ち)緩慢で徐々にくる拍動。原則的に虚候。しかし陽実の場合に、この脈を現すことがある。このときは「実」にして「遅」である。


追記: 当院では患者さまの病状に応じて、漢方治療を応用しております。ご希望の方は、ご遠慮なくお申し出ください。

漢方の治療 脈診について

(5)数(さく) 頻脈のことで、脈拍数の多い脈。これを有熱の候とする。また、「滑」で「数」であれば陽明の候とする。すなわち「脈滑にして数なるものは、・・・・大承気湯に宜し」(「傷寒論」陽明病篇)と。また陰証で数脈を呈するものがあり、虚実ともにこの脈を呈する場合がある。一般的にいって数脈を呈する場合には、病の進行する勢いが強いことを示していることが多いから、数脈が持続する場合には警戒の要がある。

休診のお知らせ

10月25日(土)を休診とさせていただきます。地域の皆様には大変ご迷惑をおかけ致しますが、来院日をお確かめのうえ、ご来院下さい。

佐々木内科医院
   院長

漢方の診察について

漢方の診察について

脈診
脈をみるには、患者の橈骨結節内側部において行う。ふつう、中指端を「関上」、示指端を「寸口」、薬指端を「尺中」という。{難行}の説くところによれば、寸部は胸腹、心肺、口喉、頭目などの上部の病状を察し、関部は胸脇から下腹部にいたるまでの中部の病状を察し、尺部は腰以下下部の病状を察するとしている。脈には陰陽・表裏の区別がある。すなわち、浮脈を陽とし表とし、沈脈を陰とし裏とする。

(1) 浮(ふ)軽く指をおろして直ちに触れる脈。表在性の脈。原則的には、病が陽の時期にあることを示す。すなわち「脈浮にして遅、表熱裏寒・・・・四逆湯之を主る」(傷寒論)。同じく浮であっても、なんとなく力がなく、頼りない感じがするものは、あるいは虚であり、あるいは陰である。力があって何となくとどっしりとした感じのある浮脈ならば実であり、陽である。
(2) 沈(ちん)重く指を下して、わずかに触れる脈、深在性の脈。原則的には病が陰の時期にあることを示す。しかし、「沈」で「緊」であれば、陽で実である。同じく「沈」であっても力があるものは陽であり、沈であって、力のないものは陰であり、虚である。
(3) 緩(かん)緩和で、おっとりした感じの脈を言う。良い徴候の脈、病状が浅く軽い時の脈とする。しかし、「傷寒、脈浮緩に、身疼まず、・・・・少陰の証なき者は、大青竜湯にて之を発す」「傷寒論」太陽病、中篇)という場合のように、例外的に悪性である時も、ないわけではない。
(4) 緊(きん)緊縮し、攣急して、力のあるような状態を感じる脈。邪が内に迫る徴候としている。したがって「傷寒論」では、脈浮緊は表実深劇の徴候とする。また、陽実のもの、または水毒の変化がある場合に沈緊の徴候を呈することがある。大陥胸湯または苓桂朮甘湯などの場合がこれに当たる。

追記 当院では患者様の病状に応じて漢方治療を導入しております。漢方治療をご希望の患者様、お気軽に、ご相談ください。

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院長
神戸市垂水区の佐々木内科医院では「あなたの腎臓を守りたい。地域のホームドクターへ」をモットーに腎臓専門医として地域のみな様の健康を守りたいと考えています。

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