糖尿病の話題

劇症1型糖尿病を知る

さかえ 2013年6月号より抜粋

劇症1型糖尿病の発病のしくみ

ウイルス感染・急激な免疫反応・体質的要素:急激なβ細胞破壊→劇症1型糖尿病

診断基準:下記○1-○3の全ての項目を満たすものを劇症1型糖尿病と診断する。
○1糖尿病症状発現後1週間前後以内でケトーシスあるいはケトアシドーシスに陥る。
○2初診時の(随時)血糖値が288mg/dl(16.0mmol/l)以上であり、かつヘモグロビンA1c値8.7%未満である。
○3発症時の尿中Cペプチド1日10μg未満、または、空腹時血清Cペプチド0.3ng/ml未満、かつ グルカゴン負荷後(または食後2時間)血清Cペプチド0.5ng/ml未満である。

劇症1型糖尿病では、発病時の血糖値がとても高いのに、ヘモグロビンA1cがあまり上がらないことが大きな特徴です。普通の1型糖尿病では、最初の血糖値は430mg/dlくらい、ヘモグロビンA1cは13%ぐらいですが、劇症1型糖尿病では、血糖値が800mg/dlぐらいあるのに、ヘモグロビンA1cは7%程度です。

このようなことが起こる理由として、劇症1型糖尿病では、急にβ細胞が壊れてインスリンが出なくなり、血糖値が急上昇するからだと考えられています。日本糖尿病学会では、「劇症1型糖尿病診断基準」を作成し、劇症1型糖尿病の診断は、この基準に基づいてなされています。

劇症1型糖尿病の患者さんは、日本全国で5000-7000人と推定されています。欧米には少ないようですが、韓国などの東アジアでは、日本と同じくらいの割合で患者さんがいると考えられています。また、普通の1型糖尿病が小児に多いのに比べて、劇症1型糖尿病は大人に多いのが特徴です。発病する年齢は、平均すると男性で43歳、女性で35歳です。また、80歳を超えてから発症される方もいます。

劇症1型糖尿病の治療は、どのようにすればいいのでしょうか?残念ながら特効薬はなく、普通の1型糖尿病に比べて、治療に大差はありません。劇症1型糖尿病では、ウイルスや免疫がβ細胞破壊に関係していつことがわかってきていますが、劇症1型糖尿病用のワクチンや免疫抑制薬は開発されていません。

毎日のインスリン注射をきちんと行い、血糖値をコントロールすることが大切です。ペン型注射器を使った1日4-5回注射(食前に速効型や超速効型インスリンを注射し、それとは別に1日1,2回持効型インスリンを注射)が一般的ですが・・・・・以下省略

劇症1型糖尿病では、自分のインスリンがほとんどつくられないのでコントロールが難しく、高血糖と低血糖を繰返すことも多いのですが、このような方法を使ってヘモグロビンA1cを6%台にコントロールしている患者さんもいます。・・・・・・以下省略

きめ細かいインスリン注射で血糖値をコントロールすることが一番の治療だと思います。


医学講演会に出席

講演:糖尿病透析患者さんの血糖ガイドライン
演者:明舞中央病院 院長 in 舞子ビラHotel

HbA1c(H)は透析患者さんの血糖管理指標としては適当ではない。グリコアルブミン(A)を指標とすることがJSDTで決定された。Hは近年国際標準値NGSPがJDSに代わって使用されているが、NGSPも正確ではない。真のグリコヘモグロビン+2%=Hで表わされる。AとHの換算が今後必要となる:

H=G*A+2 A=G*b この一次式よりH=AR+2 or A=(H-2)/R

薬の使い方: 透析患者さん 

αGI OK, グリニド・DPPIV 可〜不可、SU・BG・チアゾリジン 不可 
グルファスト 慎重 in Japan

In USA
グリミクロン OK , シュアポストOK, アクトス OK

In Japan
グルコバイ OK, セイブル 慎重、ベイスン OK, but 禁忌 in USA

DPPIV: Sitagliptin 禁忌 in Japan, 25mg OK in USA
Vildagliptin 慎重 in Japan
Alogliptin 6.25mg OK in Japan
Linagliptin OK in Japan
Teneligliptin OK in Japan
Anagliptin 100mg OK in Japan

GLP-1: Liraglutide OK in Japan
Exenatide 禁忌 in Japan

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院長
神戸市垂水区の佐々木内科医院では「あなたの腎臓を守りたい。地域のホームドクターへ」をモットーに腎臓専門医として地域のみな様の健康を守りたいと考えています。

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