10月休診のお知らせ

10月12日(金)午前診、10月13日(土)午前診を休診と致します。

地域の皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。


佐々木内科医院
   院長

糖尿病について

1型糖尿病、2型糖尿病以外の機序による糖尿病・・・・・内科教科書より抜粋・・・

遺伝因子として遺伝子異常が同定されたもの
1) 膵β細胞機能にかかわる遺伝子異常:本群にはインスリン遺伝子、インスリン転写因子遺伝子、ミトコンドリア遺伝子、グルコキナーゼ遺伝子、アミリン遺伝子などの異常による糖尿病が含まれる。
(1) インスリン遺伝子異常:インスリンは糖代謝に関与する最も重要なホルモンであり、この異常はインスリン作用不足の重大な原因となる。インスリン遺伝子異常は現在までに7種類のミスセンス変異が同定されている。これらのうち3種類(6家系)はインスリン分子中の1種類のアミノ酸が置換した異常インスリン血症であり、4種類(8家系)はプロセッシング異常によりプロインスリンが増加する異常プロインスリン血症である。異常インスリンにおいてアミノ酸置換がみられているA鎖3位のVal残基やB鎖24位のPhe残基は受容体結合能や生理活性を発揮するのに重要な部位であると考えられており、半合成の異常インスリンの受容体結合能と生物学的活性は著しく低下している。現在までに発見されている異常インスリン血症患者では、膵β細胞より正常と異常のインスリンが1:1の割合で分泌されているヘテロ接合体であり、末梢では異常インスリンの受容体結合能の低下により代謝速度が遅延した結果、異常インスリンが血中に停滞し血中IRI高値として臨床的には発見される。一方、C―ペプチドは正常に代謝されるため患者血中CPRはほぼ正常範囲となり、其の結果IRI/CPRモル比は異常高値となり、臨床的に異常インスリン発見の有効な手がかりとなる。
異常プロインスリン血症患者はインスリンプロセッシングの異常により末梢血中に異常プロシンスリンの高値がみられるもので、proinsulin Tokyo, proinsulin Kyoto, proinsulin OxfordはPC2の認識部位である塩基性アミノ酸対(Lys64-Arg65)のArg65が他のアミノ酸に変換した結果、プロインスリンからインスリンへのプロセッシングが障害されることによるものである。Proinsulin Providenceはβ鎖10位のHisがAspに置換した結果、プロインスリンの分泌顆粒内へのソーティングの異常によるものと考えられている。
(2) インスリン転写因子の遺伝子異常:1975年Tattersallらは糖尿病多発家系の研究から25歳までの若年に発症することが多く、常染色体優性遺伝にしたがう一群の糖尿病をMODY(maturity onset diabetes of the young, 若年発症成人型糖尿病)というサブタイプに分類することを提唱した(Tattersallら, 1975)。現在MODYは、“25歳以下発症のNIDDMで、3世代以上にわたって常染色体優性遺伝に矛盾しない糖尿病”という診断基準が一般的に受け入れられている。さらにMODYは臨床的特徴や原因遺伝子の相違により5つの亜型に分類された。すなわち、MODY1はhepatocyte nuclear factor 4-α(HNF4-α)の遺伝子異常、MODY-3はHNF1-αの遺伝子異常、MODY4はinsulin promoter factor (IPF)-1の遺伝子異常、MODY5はHNF1-αの遺伝子異常が報告されている。上記4つのMODYはインスリンの転写因子遺伝子異常が原因であり、臨床的には種々の程度のインスリン分泌不全を示す。一方MODY2はグルコキナーゼ遺伝子の異常による。
(3) グルコキナーゼ遺伝子異常(MODY2):解糖系の最初の段階であり、律速段階でもあるグルコースからグルコース-6-リン酸への反応は膵β細胞と肝細胞ではヘキソキナーゼのアイソザイムであるグルコキナーゼが反応を触媒する。MODY2はグルコキナーゼ遺伝子異常を原因とする糖尿病であることが遺伝学的解析により判明した。グルコキナーゼはインスリンセンサーの一つと考えられており、本酵素の活性低下がインスリンの分泌低下の原因と考えられる。MODY2は他のMODYに比べ若年発症ではあるが軽症であることが多い。またフランスではMODY患者の50%はこの型であるが、日本では稀であることが判明している。
(4) ミトコンドリア遺伝子異常:MELAS(mitochondrial myopathy, encephalopathy, lactic acidosis, stroke-like episodes)などのミトコンドリア脳筋症に糖尿病の合併の多いことは知られていたが、1992年にミトコンドリアDNAのtRNALeu (UUR)遺伝子をコードする領域に存在する3243番目のアデニンがグアニンに点突然変異している母系遺伝形式のインスリン非依存型糖尿病と難聴の家系が報告された(van den Ouweland)。ミトコンドリア遺伝子異常による糖尿病ではミトコンドリアの機能低下によるインスリン分泌障害が糖尿病発症の原因と考えられている。3,243点変異による日本人糖尿病の頻度は約1%程度と考えられている。その後、ミトコンドリア遺伝子の8,344点変異、3256点変異、などによる糖尿病が報告されている。ミトコンドリア遺伝子異常による糖尿病では:1. 母系遺伝形式の糖尿病多発家系に多く見られる。2. 感音性難聴を高率に合併する。3. 比較的若年で発症し、肥満傾向は少なく、インスリン分泌能の低下する例が多いなどの特徴が見られる。これらのなかでも母系遺伝形式、感音性難聴に注目し、maternally inherited diabetes and deafness (MIDD)という概念が提唱されている。
(5) アミリン遺伝子異常:アミリンは膵β細胞よりインスリンとともに分泌されるペプチドであり、2型糖尿病患者の膵島アミロイドを形成する原因物質である。日本人2型糖尿病患者のアミリン遺伝子異常により第3エクソンにミスセンス変異(Ser20Gly)が発見された。本変異は35歳以下で発症した若年発症2型糖尿病患者においては10%で、2型糖尿病患者全体の4.1%と比較し著しい高頻度であった。本変異を有する若年発症の3家系の調査によって本変異単独では軽い耐糖能異常を引き起こすのみであるが、一般の2型糖尿病患者の遺伝的素因が重なるとその発症が早まり、より重症化することが示唆される。
2)インスリン作用の伝達にかかわる遺伝子異常:インスリン受容体の異常によりイン
スリン作用が低下し、糖尿病を発症する場合がある。インスリン受容体異常症はA,B,C型の3型に分類される。A型は一次性のインスリン受容体結合能の低下が見られ、インスリン受容体遺伝子の異常が原因である。レプリコニズム(妖精症)はインスリン受容体変異に妖精様顔貌、脂肪委縮、黒色表皮腫、発育遅延などの臨床症状がみられる先天性疾患である。Rabson Mendenhall症候群はインスリン受容体変異に早期思春期、松果体過形成、爪歯形成不全、などの臨床症状が見られる。B型には受容体抗体の存在がみられ、C型はA型類似の臨床像を示すが受容体結合能は正常で受容体結合以降の障害が推測される。また、脂肪委縮性糖尿病は全身脂肪組織の著明な委縮を外観的特徴とし、インスリン抵抗性を示すまれな糖尿病であり、インスリン受容体前障害が原因との報告もあるが、現在のところ発症機序については確定していない。
(1) インスリン受容体遺伝子異常:インスリン受容体の異常はインスリン作用不足の重大な原因となる。インスリンが受容体に結合すると受容体βサブユニットの自己リン酸化とチロシンキナーゼの活性化が起こる。チロシンキナーゼはIRS-1のチロシン残基を活性化し、引き続いてp13キナーゼp85サブユニット、Ash/Grb2, Sypなどインスリンの細胞内伝達系に関与するタンパク群の活性化が起こり、最終的にグリコーゲン合成やGLUTを介した糖の取込みが起こる。インスリン受容体遺伝子異常がある場合には細胞表面のインスリン受容体数の減少や受容体機能異常が起こり、その結果、インスリン抵抗性が生じると考えられる。インスリン受容体遺伝子異常にはインスリン受容体生合成の低下、インスリン受容体の細胞膜挿入過程の異常、インスリン結合親和性の低下、チロシンキナーゼ活性の低下、受容体再利用の障害などの異常が見られる。
(2) グリコーゲン合成酵素遺伝子異常:グリコーゲン合成酵素(GS)はグルコースの非酸化的代謝経路の律速酵素であり、その活性低下によりインスリン感受性低下をきたすことが考えられる。日本人非肥満2型糖尿病患者におけるGS遺伝子変異の検討より、第10エクソンにミスセンス変異(Met416Val)が認められらた。この変異の発現頻度は2型糖尿病患者(13.7%)と非糖尿病患者(9.7%)では有意差を認めなかったことからDNA多型であると思われた。しかし、本変異を有するものは糖尿病の有無にかかわらず、非保有者に比しインスリン感受性が有意に低下していたことより、インスリン抵抗性の一因である可能性が示唆された。・・・・・・・・・・・以下略

子宮頸がん予防ワクチン接種の助成制度について

H24年4月  神戸市
子宮頸がん予防ワクチン接種の助成制度について・・・抜粋

子宮頸がんは女性特有のがんで、日本では年間9000人が発症し、その発症は20〜30代から急増しています。ほとんどの子宮頸がんは性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因となっており、がん発症の予防には子宮頸がん予防ワクチンの接種が効果的です。(ワクチンは子宮頸がんの治療薬ではなく、定期的な子宮頸がん検診の代わりになるものでもありません。ワクチン接種に加え、子宮頸がんの正しい知識を持ち、何よりも早期発見のために子宮頸がん検診の定期的な受診が重要です)。子宮頸がんを予防するために、HPVの感染前にできるだけ多くの方にワクチン接種をしていただけるよう、子宮頸がん予防ワクチンの接種費用の助成を行っています。なお、子宮頸がん予防ワクチンの接種は、本人および保護者が接種を受けるかどうかを判断する任意の予防接種です(接種を受ける法律上の努力義務はありません)。

助成実施期間
平成25年3月31日まで

助成対象となる方
被接種者が次の要件を全て満たしていること
1. 接種時に神戸市に住民登録または外国人登録がある女性
2. 接種時に中学校1年生から高校1年生相当の年齢 (平成8年4月2日生〜平成12年4月1日生)


助成金額・助成手続き
助成金額:契約医療機関での接種料金の金額を助成します。
助成手続き:医療機関に事前に連絡のうえ、できるだけ母子健康手帳を持参し
ワクチンの接種を受けてください。助成券と予診票は契約医療機関に準備していますので、必要事項を記入し提出してください。

・・・・・・・・中略

標準的な接種機関、主な副反応等
助成制度の対象となる子宮頸がんワクチンには「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類があり、どちらかを選択して助成を受けることができます。

サーバリックス○R
予防できるHPVの型:16型、18型(主に子宮頸がんの原因)
接種方法:0.5mlを筋肉内に注射する
接種間隔:初回を0月として以降1か月後、6か月後の計3回

関連性のあると考えられた副反応(ワクチンの添付文書より)

頻度10%以上:そう痒感、疼痛、発赤、腫脹、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛等)、筋痛、関節痛、頭痛、疲労

頻度1〜10%未満:発疹、蕁麻疹、硬結、めまい、発熱、上気道感染

頻度0.1〜1%未満:知覚異常、感覚鈍麻(しびれ感)

頻度不明:失神、血管迷走神経反応、リンパ節症

※ 重い副反応として、ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあります

ガーダシル○R
予防できるHPVの型:16型、18型(主に子宮頸がんの原因)
接種方法:0.5mlを筋肉内に注射する
接種間隔:初回を0月として以降2か月後、6か月後の計3回

頻度10%以上:疼痛、紅班、腫脹

頻度1〜10%未満:発熱、そう痒感、出血、不快感、頭痛

頻度0.1〜1%未満:硬結、四肢痛、筋骨格硬直、下痢・腹痛、白血球数増加

頻度不明:無力感、悪寒、疲労、倦怠感、血腫、失神、浮動性めまい、関節痛、筋肉痛、嘔吐、悪心、リンパ節症、蜂巣炎

※ 重い副反応として、アナフィラキシー様症状、ギランバレー症候群、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎があらわれることがあります
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※ 3回接種することで予防効果が得られるとされているため、きちんと最後まで接種することが重要です。
※ 助成対象は同一種類のワクチン接種を行った場合に限られており、別の種類のワクチンに変更した場合、以降の接種は助成の対象となりません(ワクチン販売業者によると、3回の接種の途中で子宮頸がんワクチンの種類を変更する場合の有効性・安全性は確認されていないので、このような接種は避けることとされています)。
※ 助成対象となる接種回数は助成対象年齢の期間内に接種した合計3回までとなります。
※ 医療機関によっては一方のワクチンしか取り扱っていない場合があります。

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院長
神戸市垂水区の佐々木内科医院では「あなたの腎臓を守りたい。地域のホームドクターへ」をモットーに腎臓専門医として地域のみな様の健康を守りたいと考えています。

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