医学講演会に参加

10月28日(木)糖尿病に関する話題について勉強してきました。1. CGM(Continuous Glucose Monitoring)について。腹部の皮下組織に針を挿入して、組織液中のブドウ糖濃度をブドウ糖の血中濃度に換算するものです。最近、食後の高血糖が生存率を低下させること、心筋梗塞が増加することが判明しています。また、食後の高血糖が酸化ストレスを高め、膵臓β細胞を疲弊させ、生体内で唯一の血糖降下性ホルモンであるインスリン分泌能を低下させることもわかってきました。そして、このβ細胞の機能低下により血糖のInstabilityが高まるのです。2. 食後高血糖とアテローム血栓症について。高血糖から酸化ストレスの亢進、そして血管内皮機能の低下が生じると、動脈硬化が始まります。脂肪細胞から分泌される善玉ホルモンであるアディポネクチンの血中濃度が低下すると、単球が血管内皮に接着、血管平滑筋が増殖、そして凝固制御系の破綻。動脈硬化の結果生じたプラークは高ずり応力から血小板が活性化させます。活性型血小板(Platelet Derived Micro Particle;PDMP)の産生は血栓準備状態を生じ、ついで血栓をもたらします。このうような血栓を防止するために抗血小板薬があります。このなかで、最も有名なものにアスピリンがあります。日本人の約15%はアスピリン抵抗性があり、心筋梗塞の危険が2倍になることがわかってきました。近年、チエノピリジン系の新しい抗血小板薬のクロピドグレルが使用されるようになってきました。CYP2C19の遺伝子多型から約19%がクロピドグレルのpoor metabolizerであることがわかってきております。これらの人ではクロピドグレルの効果が低下するようです。また、シロスタゾールについて、脳梗塞の再発を低下させ、ラクナ梗塞を防ぐ効果が判明している。シロスタゾールの脳梗塞再発予防効果はアスピリンと同様であるが、脳出血はアスピリンの方が少ない。糖尿病ではPDMPが高まり、蛋白尿の程度とPDMPが相関する。PDMPとメタボリック症候群のリスクは相関する。したがって、CKDにも抗血小板薬の効果が期待できるが、これらのBlood Thinnerに関しては出血の危険が常に存在しており、いわば諸刃の剣とも言うべきかもしれない。

10月16日(土)医師会講演会に参加

1. 小腸コレステロール輸送体阻害薬
エゼチミブについて
食生活の欧米化により、日本人のコレステロール摂取量は大変増加しています。その結果、レムナント・small dense LDLの増加、インスリン抵抗性、低HDL血症、血管内皮機能の低下、脂肪肝などが起こってきます。エゼチミブは小腸でのコレステロール吸収を54%低下させます。実際DEBATE研究で主要心血管イベント+死亡はコレステロール吸収が高い群で低い群より有意に大でありました。
2. 糖尿病薬であるBG薬では、腎不全の糖尿病患者さんで乳酸アシドーシスの危険がある事が発表されました。クレアチニンが上昇してきた時にはBGは控えるべきでしょう。
3. 新しい糖尿病診断基準について講演がありました。新しい基準ではHbA1c>6.1%で糖尿病型と診断されることになりました。しかし、赤血球寿命により血糖は同じでもHbA1cが増減する可能性あり。T1/2が120daysから140daysにのびればHbA1cは10%変化します。IFCC(International Federation of Clinical Chemistry and Laboratory Medicine;IFCC)値=0.4+JDS値となる。
4. 糖尿病性足病変に対する集学的治療のご講演がありました。
重症下肢虚血とはFontane分類の安静時疼痛、下肢潰瘍・壊死を指します。Diabetic footに安易に足浴をしてはなりません。あっという間に感染が広がり、蜂窩織炎となる危険が高いです。下腿の血行再建は心臓と同じく、主要な3本の血管;前脛骨動脈、後脛骨動脈、腓骨動脈の血行を再建することです。EVT;Endovascular Treatment. 糖尿病透析患者さんの血管はMonckeberg型の動脈硬化であり、血管がクランプできない、血が止まらない。そして突然閉塞してしまう。下肢切断の適応はSPP(Skin Perfusion Pressure)で判断すると良い。SPP>30mmHg;
切れる。SPP<20mmHg;壊死する。

インフルエンザワクチンの季節です

垂水区、明石市、西区にお住まいの皆様。皆様のホームドクター、佐々木内科医院からの耳寄りなお知らせです。

10月1日より、国の新型インフルエンザの接種に関する実施要綱に基づき実施されます。
接種料金は原則¥4080です。2回目は¥2530です。65歳以上、ならびに60-65歳で内部疾患による身体障害を有する人は神戸市からの助成があります。1-13歳未満の人は¥3000となっています。

皆様、奮って受診・接種お願い申し上げます。

慢性腎臓病・高血圧をお持ちの患者様へ

当院では慢性腎臓病・高血圧の患者さまの治療に力を注いでおります。何事も基礎・基本が大切です。慢性腎臓病治療の基礎・基本は食事療法です。蛋白制限、特にリンの制限が欠かせません。そして、血圧コントロールも腎臓を守る重要な手段です。アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬などが使われます(時にはカルシウム拮抗約・利尿薬も)。診察室の血圧目標値は130/80mmHg未満です。特に蛋白尿が1日1g以上の方は血圧目標値はさらに厳しくなり、125/75mmHgとなります。蛋白制限食は腎機能が正常の60%以下になる慢性腎臓病レベルでは標準体重当たり0.6〜0.8g/kg/dayとなります。当院では、医師や栄養士による食事指導にも力を入れております。

最後に、患者さまへのお願いです。治療は最後まであきらめないで持続してください。決して、通院を中断したり、お薬を自分の判断で中止しないでください。それは決してよい結果をもたらすことはありません。むしろあなたの大切なたった1つの(2つの)腎臓を傷めてしまう可能性が高いのです。

佐々木内科医院は腎臓病とたたかう君を、決してあきらめず支援・応援して行きます。慢性腎臓病と向き合っている君、一度佐々木内科医院を受診してみませんか。佐々木内科医院はいつでも君の味方でいます。

禁煙治療について

当院では禁煙治療が保険で受けられます。喫煙はあなたの健康を害し、将来をダメにする可能性が高いのです。喫煙はニコチン依存症であることが医学的にも解明されております。

喫煙がやめられない君、いますぐに禁煙を考えましょう。佐々木内科医院はいつでも君の味方でいます。

                           佐々木内科医院
                           院長 佐々木 徹

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院長
神戸市垂水区の佐々木内科医院では「あなたの腎臓を守りたい。地域のホームドクターへ」をモットーに腎臓専門医として地域のみな様の健康を守りたいと考えています。

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